外国籍の人に対するアメリカへの渡航制限

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現在、多くの国に対してアメリカ合衆国への渡航制限がかけられています。それによって、入国できる場所が限られており、一部の国の人に対してはさらに入国が完全に禁止されていることもあります。

この記事では、アメリカ合衆国へ入国できない人が誰か、そして外国籍の人にどのような渡航制限がかけられているのかを、ご紹介します。次のような疑問にお答えします。

  • アメリカ合衆国に入国できるかどうか
  • 渡航制限がかけられている場合に、どこからなら入国できるのか
  • COVID-19新型コロナウイルスによって、どのような入国禁止措置が現在とられているのか

 

アメリカ合衆国への入国が制限されている国はどこか?

アメリカ合衆国の外交政策では、国家の公衆衛生や安全に対するリスクとなる国の人に対して、入国を広く拒否または制限しています。

結果として、現在、以下の国に対して入国制限を行なっています。

  • チャド
  • イラン
  • リビア
  • 北朝鮮
  • シリア
  • ベネズエラ
  • イエメン

 

これらの国からの渡航者に対しては、申請できるビザに制限があったり、入国時に追加の入国審査が行われたりすることがあります。現在、北朝鮮国籍の人については、状況に関わらず、アメリカ合衆国への入国ができません。

アメリカ合衆国に入国できない可能性のある人

アメリカの国土安全保障省は、過去の犯罪活動に基づいてこれらの国に厳しい入国規則を設定しています。過去に以下のような不法行為の記録がある人についても、ビザやビザ免除制度の利用が却下されたり、アメリカへの入国が禁止されたりすることになります。

  • 薬物依存や薬物乱用
  • 薬物の転売
  • スパイ活動
  • テロ行為

 

さらに、アメリカの出入国政策では、公共の福祉制度や支援に依存することになりそうな人の入国を制限しています。また、結核などの感染症にかかっている人についても、入国が認められない場合があります。

コロナウイルスに関する入国制限

アメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領は、COVID-19新型コロナウイルスの継続的な流行に対応して、アメリカ合衆国を訪れる外国人渡航者に対して新たな規制を発表しました。

COVID-19コロナウイルスは、中国の湖北省を発生源とするもので、最初の症例は2019年12月31日に武漢市で報告されました。それ以降、ウイルス性肺炎が中国で多くの死者を生み出し、感染者はヨーロッパ・東南アジア・カナダ・アメリカ合衆国などでも見つかっています。

3月11日には、世界保健機関(WHO)がCOVID-19のパンデミックを宣言しました。

感染拡大をうまく遮断し、COVID-19が国境を越えないようにするために、多くの国がウイルスに対する予防手段を実施し始めています

アメリカ合衆国も同様に、中国やヨーロッパのシェンゲン圏からの渡航制限を導入し、コロナウイルス に対するアメリカの渡航勧告を改めました。

新しい規制について、そして最近中国や欧州連合に滞在した渡航者がアメリカのビザやESTA渡航認証を取得できるかどうかに、この規制がどう影響を与えるかについては、この先の記事をお読みください。

コロナウイルスの流行に伴う、中国やヨーロッパに対するアメリカ合衆国の渡航勧告とは?

湖北省でコロナウイルスが流行して以来、中国政府は武漢周辺の航空・道路・鉄道での移動をすべて禁止し、その後中国全土にその他の移動制限をかけました。

それでも、世界中の多くの国では、ウイルスの拡散を防ぐために、中国から到着する外国人に対して独自の制限をかけています。

同様に、イタリア全土にも制限がかけられるようになりました。コロナウイルス と戦うために、すべての移動や事業が厳しく制限されています。ヨーロッパの他の国も同じ道をたどることが予想されます。

結果として、アメリカ政府は、ウイルスの影響を抑えるための措置を行うことになりました。感染が広がる地域にある国からの入国に対する制限もここに含まれます。

 

アメリカ合衆国に入国する中国国籍の人について

中国に対するアメリカの新しい渡航勧告が2月2日に発表され、過去14日以内に中国に滞在した外国人に対しては、アメリカへの入国を拒否することをトランプ大統領が宣言しました。

しかし、香港・マカオの両特別行政区から到着する渡航者については、この渡航禁止の影響を受けないことが発表されました。

さらに、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、中国に対してコロナウイルスに対する独自の勧告を行い、公衆衛生的に効果的な対応を確実に行うために、中国に滞在した人や、症状のある人と接触した人に対して、渡航制限に協力するよう求めました。

また、COVID-19の症状が疑われる人に対しては、医療機関と連絡を取り、中国への渡航歴やコロナウイルス 感染者との接触歴について伝えるように勧告しました。

 

アメリカ合衆国に入国するヨーロッパ各国の国籍の人について

トランプ大統領は、2020年3月11日、ヨーロッパのシェンゲン圏から到着する渡航者に対しては30日間の渡航禁止とし、この措置を3月13日から始めることを発表しました。これによって、渡航禁止措置が有効な間は、この地域圏の26カ国からは入国できないことになりました。

ただし、シェンゲン加盟国以外のヨーロッパ各国は、この渡航禁止には含まれていません。イギリス、アイルランド、ブルガリア、ルーマニア、クロアチア、キプロスなどのシェンゲン圏に含まれない国については、到着の14日前以降に滞在していても、アメリカには制限なく入国することができます。

ヨーロッパのすべての人が影響を受けるわけではありませんが、アメリカへ到着する14日前以降にシェンゲン圏に滞在したことのある人は、この渡航禁止の対象になります。

また、アメリカの国籍・パスポート・グリーンカードのいずれかを持つ人は、渡航禁止期間中でも、ヨーロッパからアメリカに入国することができます。この例外事項は、以下に該当する外国籍の人にも適用されます。

  • アメリカ国籍所持者または永住者の配偶者
  • 21歳未満のアメリカ国籍所持者または永住者の親または保護者
  • 法的永住者や国籍所持者の兄弟や姉妹(未婚かつ21歳未満の場合)
  • アメリカ国籍所持者または永住者の子や養子
  • 船舶や航空機の乗務員
  • コロナウイルスの封じ込めのために医療機関の一員として渡航する人
  • 外国政府の職員やその家族
  • アメリカ軍の職員
  • 「国家の利益」のために入国が許される人

 

アメリカ合衆国への渡航禁止に影響を受ける人とは?

コロナウイルスの流行に伴うアメリカへの渡航禁止は、世界中の何百万人もの外国人に影響を与えます。流行に関する最新情報を得ることは大切ですが、現時点では、いくつもの地域からの渡航者が、アメリカへの渡航禁止に直面しています。

 

中国人渡航者に対する規制

アメリカ合衆国と中国の間の新しい渡航禁止は、中国籍の人がアメリカの電子ビザ更新システム(EVUS)に申請できるかどうかに、一時的に影響を与えています。また、アメリカ合衆国に入国するためにESTA渡航認証やビザへの申請が必要になる、中国に滞在中のアメリカ人以外の人も影響を受けています。

外国籍の人で、中国に住んでいる人・最近中国に渡航した人・アメリカの前に中国への渡航を予定している人については、中国から出発した日の14日後までは、すべてのビザ申請手続を延期することが推奨されます。

中国からアメリカへ渡航する外国人は、新しい規制の対象になりますが、アメリカ国籍所持者および永住者であることに加えて、いくつかの例外があります。

  • アメリカ政府から招待されて渡航する人
  • アメリカ国籍所持者や永住者の配偶者
  • 21歳未満かつ未婚のアメリカ国籍所持者や永住者の親や法的保護者
  • アメリカ国籍所持者や永住者の子ども・養子・被後見人・養子になる見込みのある人
  • 航空機や船舶の乗務員(CまたはDタイプのUSビザの所持者)
  • 外交官ビザ(AまたはGタイプのビザ)やNATOビザを持つ人
  • 「ウイルスの持ち込み・感染・拡大の大きなリスクに周囲を晒さないと、CDC長官やその指名した人が判断した」渡航者

 

ヨーロッパのシェンゲン圏からの渡航者に対する新しい規制

トランプ大統領は、2020年3月11日に、ヨーロッパのシェンゲン圏の住民および渡航者に対して、新しい30日間の渡航禁止措置を発表しました。これにより、3月13日から4月12日まではヨーロッパ大陸からアメリカへと訪問する人の流れが、制限されることになります。

大統領令の中で発表された渡航禁止は、以下のシェンゲン圏26カ国に影響を与えます。

  • オーストリア
  • ベルギー
  • チェコ共和国
  • デンマーク
  • エストニア
  • フィンランド
  • フランス
  • ドイツ
  • ギリシャ
  • ハンガリー
  • アイスランド
  • イタリア
  • ラトビア
  • リヒテンシュタイン
  • リトアニア
  • ルクセンブルク
  • マルタ
  • オランダ
  • ノルウェー
  • ポーランド
  • ポルトガル
  • スロバキア
  • スロベニア
  • スペイン
  • スウェーデン
  • スイス

 

渡航禁止期間中は、対象者によるアメリカへの入国やESTAなどの渡航認証の取得が中断されます。アメリカへの到着の14日前までにシェンゲン圏に滞在していた外国籍の人も、アメリカに入国できません。唯一の例外は、アメリカの永住権を持つ人です。

 

中国からの渡航者に対するアメリカの空港規制

中国に対する渡航禁止の対象とならない人は、今後もアメリカ合衆国に渡航することができますが、湖北省や中国に最近滞在した人に対しては、空港の使用規制があります。

  • 帰国の14日前以降に湖北省に滞在したアメリカ国籍を持つ人は、到着後14日間の隔離義務の対象となります。
  • 中国本土の別の地域に滞在していたアメリカ国籍を持つ人は、入国時の健康診断や最大14日間の自主隔離を自宅で行うことになります。

さらに、最近中国に滞在した乗客のいるアメリカ行きの全フライトは、ウイルスと接触したかもしれない渡航者に対処する施設が整った一部の空港に行き先を変更することになります。

コロナウイルスに対する規制が行われていますが、外国籍の人がアメリカに入国できるのは、アメリカの以下の空港だけとなります。

  • シカゴ・オヘア国際空港(イリノイ州、ORD)
  • ダラス・フォートワース国際空港(テキサス州・DFW)
  • ダニエル・K・イノウエ国際空港(ハワイ州・HNL)
  • デトロイト・メトロポリタン空港(ミシガン州・DTW)
  • ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港(ジョージア州、ATL)
  • ジョン・F・ケネディ国際空港(ニューヨーク週、JFK)
  • ロサンゼルス国際空港(カリフォルニア空港、LAX)
  • ニューアーク・リバティー国際空港(ニュージャージー州、EWR)
  • サンフランシスコ国際空港(カリフォルニア州、SFO)
  • シアトル・タコマ国際空港(ワシントン州、SEA)
  • ワシントン・ダレス国際空港(バージニア州、IAD)